【北アイルランド・バリーメナ】ISPSとModest!(モデスト)のコラボによるヨーロピアン・チャレンジツアー「ISPSハンダ・ワールドインビテーショナル」が、8月15日〜18日まで北アイルランド・バリーメナのガルゴルムキャッスルGCとアントリムのマッセリーンGCの2コースを使って行われる。出場選手は男子192人、女子90人で、一部トップアマチュアも含まれている。
今大会は、イギリスの人気アイドル歌手グループ「ワン・ダイレクション(以下1D)」のマネージメント会社であり、1Dの人気歌手ナイル・ホーランがモデスト!と提携して設立したモデスト・ゴルフ・マネージメントとのコラボ大会となっている。自身、大のゴルフ好きで幼少期よりゴルフを始め、北アイルランド出身のローリー・マキロイやイングランド出身のジャスティン・ローズとも親しい間柄。1Dは2016年に音楽活動を休止しているが、その後ナイル・ホーランはソロで活動している。音楽活動の合間にはゴルフを楽しんでおり、マスターズのパー3コンテストではマキロイのバッグを担いだこともあるが、ゴルフ好きが高じて自ら若手ゴルファーの支援をしたいと、マネージメント会社を設立。今やヨーロピアン・チャレンジツアーで優勝者を輩出するマネージメント会社となっている。
さて今大会の特徴は、男女同地・同日程開催で、賞金額もまったく同じという、世界でも類を見ない画期的な試合。今年の2月、オーストラリアで開催された「ISPSハンダVICオープン」も男女同地開催で、賞金額も同じという大会だったが、ISPSハンダ・ワールドインビテーショナルにも同じアイデアを投入。レギュラーツアーのシード権を持たない男女プロに、男女平等に戦うチャンスを与え、将来的にレギュラーツアーで戦う支援をするという重要な役割を担っている。
賞金総額は男女合わせて50万ドル(25万ドルずつ)。4日間の大会のうち、最初の2日間は、ガルゴルムキャッスルGCとマッセリーンGCを1ラウンドずつプレーし、36ホール終了した時点で男女60名が第3ラウンドに出場。後半の2日間はガルゴルムキャッスルGCでの戦いとなるが、第4ラウンドに進めるのは男女35位タイまで。最終日は男女の組が交互にスタートしていくという、世界でも類を見ない非常にユニークなフォーマットだ。
「1年前にこの構想を考えはじめ、ISPSとこうして一緒に組んで大会を開催することができて、すばらしい。こんな男女一緒の試合なんて今まで、見たことがなかった。今回だけでなく、今後は毎年このような試合を開催して、これが通常のこととなり、ゴルフを発展させていければいい。そして若い女子のゴルフの発展にも貢献できればいい」
ナイル・ホーランは大好きなゴルフの発展に寄与しようと、トーナメントアンバサダーとしての役割を果たしている。ISPSハンダ・アンバサダーのチャーリー・ハルは「今週は本当におもしろい1週間になりそう。オーストラリアでISPSハンダがスポンサーしている大会で同じような経験をしたことがあるが、楽しかった。おそらく今週はどっちかというとナイルを見に来る人の方が多いでしょうね(笑)。でもこうしてたくさんの人がゴルフを見にきてくれることは素晴らしい」と彼の人気にあやかって、ゴルフ場にたくさんの人たちが詰めかけるのを期待。北アイルランドの片田舎で行われている今大会が、今後のゴルフ界の発展に大きな意味をもたらす可能性は高い。
名実ともに男女平等のゴルフの歴史にその名を刻む革命的な大会が、いよいよ明日、開幕する。
(2024年10月23-25日開催) ISPS 中山徹記念ゴルフトーナメント